四次選考
こんにちは、リナです‼︎
前回は三次選考の英語試験について解説しました。今回はいよいよ最終、四次選考について解説していきたいと思います‼︎
日本語面接
私の回では募集要項には英語の面接としか書いてありませんでしたが、日本語面接もありました。多分今後もあります。
二次で行われたような「落とす面接」という感じではなく、半年近くかかっているここまでの選考の間に意思が変わっていないか、アレルギーなどの健康上の問題はないか等の最終確認の側面が強かったです。正直最終まで来て健康上の問題で落とされるんだったら一次とかで落としてほしい気はします。
面接官はWDWにいらっしゃる女性の方でした。二次と同じくしっかりお話してくださる方で話しやすかったです。(圧迫面接じゃなくて本当良かった〜‼︎)
「最後に何か質問は?」と聞かれて「レストラン勤務を希望していますが、日本酒などの知識がまだ浅いと感じています。研修もあると思いますが、渡米前に個人的にも何かやっておいた方がいい事はありますか?」と尋ねたところ、
「研修で完璧に仕上げるので大丈夫です」との事でした。楽しみすぎる。
アメリカ時間に合わせて面接なので、日本時間的には夜遅いとか朝早いみたいな事が起きます。(私は夜10時台に面接しました。)
英語面接予約
本当に最後の最後、ラスボスです。Disney社の面接官と英語で約10分の面接を行います。
他の面接と同じく事前にweb上で面接の予約をするのですが、ここで衝撃の事実が判明。
面接枠が120人分近くある……。しかもほぼ満員……。
私の回では10月と1月合わせて65人程度採用予定でした。つまり、半分は落ちる。最終選考まで半年近く頑張ってきても受かる確率は五分五分…。
「英語でちゃんとお話できるかな🥺」なんて思ってたんですが、面接予約の時点でもう気が気じゃなくなってしまいました。だって半分落ちるし。
面接対策
面接時間は約10分程度。事前に通知される「絶対面接官から聞かれるトークテーマ」があるのですが、ズバリ『あなたがシェアしたい日本の伝統文化はなんですか?』です。
つまり、10分でDisney社の面接官の心を奪うプレゼンをしなければならないということ…。世界のエンタメのど真ん中で働いている人の心を10分で⁉︎しかもオンライン上のお喋りだけで⁉︎
仕事の面接なのだからお堅くお話するべきなのか、それとも巨大テーマパークのキャストになるための面接なのだから明るくフレンドリーにいくべきなのか…。
トークテーマにしても他の人と被りまくると「またこの話?飽きちゃったよ」と思われるかも…。でも伝統的日本文化って言われて思いつくやつはある程度決まっているし…,
何個かアイディアを出した後chatGPTに「アメリカ人に紹介するべき日本文化は何?」と聞いてみたところ、自分が悩みに悩んで出したアイディアがほぼ全部被ってしまったので全部ボツにしました。多分同じ事をやってる人がいるだろうと思ったからです。結局「ひぃおばあちゃんがお茶の先生だった」というエピソードトークを使えるので『茶の湯』を選びました。
コロナ前の選考に関するブログでは「折り紙を披露したらウケた」という人がいたのですが、多分最終選考に残るレベルの候補者はみんな同じブログを読んでいるだろうし、どうやって『ちょっと外す』か考えました。
最終的に自分のスピーチの内容とあやとりの技を組み合わせて『言葉だけではなく、視覚的にも分かりやすいように情報を入れて説明する』作戦にしました。これなら「普段の塾講師の仕事でも分かりやすく説明するように心がけてるよ」とか「あやとりは日本で昔からある遊びだよ」みたいな感じで話を広げやすいと思ったからです。
面接2日前に話す内容を深めようと思って「あやとり 歴史」で調べたら、別に日本由来の遊びじゃなかったので内心めちゃくちゃになりかけましたが耐えました。(世界で同時多発的に生まれた遊びらしいです。)
面接本場
アメリカ時間に合わせて面接ですので、面接時間は夜遅くか早朝です。(私は朝7〜8時の回でした。)面接時間は10分程度なのに予約枠の幅が1時間あるのは、1人の面接官が最大6人の候補生の相手をするからです。時間になったらzoomを開いて、ただ待ちます。早い人は予約時間になったらすぐ面接が始まるし、運が悪いと50分待機です。私は30分くらい経って始まりました。
面接官は男性の方でした。私は留学経験などが全然なく、他の候補者と比べて流暢に話せる自信が無かったのでお互いの自己紹介が終わった後に最初に「めっちゃ緊張してる‼︎😭」と伝えてみることにしました。すると、面接官の方は「HAHAHAHA🤣Don't worry,just chatting😉(心配すんなって、ただのおしゃべりやで)」
ただのお喋りなわけないやーん‼︎半分落ちるんやで‼︎‼︎
静岡生まれ静岡育ちなのに、心の関西人がガチつっこみを入れてました。本当に緊張してましたが、ここでちょっとだけ怒りが湧いたので、いい感じに緊張がほぐれて吹っ切れました。あとは「沈黙を作らないように‼︎噛んだり間違えたりしてもいい‼︎とりあえず喋り続けよう‼︎」と決めていたのでとにかくしゃべる事にしました。
しかし、まだトラブルは続きます。全然『あなたがシェアしたい日本文化』について聞かれない。日常会話的がしばらく続きました。内心は「えー⁉︎事前に作った原稿は10分位の尺があるのに、もう5分くらい話してるけど、いつ聞かれるの⁉︎」とか思っていましたが、顔に出すわけにもいかないし、そもそも他の事を考えながら英会話出来るほど器用でもないので必死に食らいついていました。
一通り話をして最後の方に「まぁ聞いておくか」くらいのテンションで『日本文化』の質問が来たので、事前に用意していた茶の湯の歴史背景について語り始めたら、日常会話パートであんなにニコニコしてくれてた面接官が明らかにつまんなそうな顔になっていました笑
とりあえず最初の方に仕込んであったあやとりの技と絡む部分だけ歴史の話をして、そこから「ひぃおばあちゃんとお茶を飲んだ話」に切り替えました。さっきよりは表情が柔らかくなったけどそれでもニコニコには戻らず…
「じゃあ終わりでいいかな…」みたいな雰囲気を出していたので、最後の最後に「I have a quick one-liner‼︎(一発ギャグあります‼︎)」と言って、指サックをはめた手でフィグメント(EPCOTの有名なキャラクター、可愛い)を作って見せました。
指サックをはめながら「フロリダに住んでるの?」って聞いたら「ううん、ニューヨーク」と言われたので、フィグメントが通じない可能性もあるかもとヒヤヒヤしましたが、
「………HAHAHAHA‼︎‼︎😂How do you do that⁉︎⁉︎」
とめちゃくちゃ食い付いてくれたので良かったです。そこからは「さっきのあやとりって誰に教えてもらったの?」とか「俺抹茶好きだよ」と会話が広がり、面接の最後は「日本館で一緒に抹茶シバこうな‼︎」と約束して終わりました。
…お茶シバく約束は完全に勢いですが、結果的に上手くいったなと思います。どんな面接官に当たるかは本当に運ですので、お堅いバージョンもフレンドリーなバージョンも、両方対応できるようにしておいて良かったです。